不用品の無料回収の意外な理由、業者が行うその背景とは
不用品を処理したい時に少しでも安い方が良いと誰でも思いますが、「無料回収」に依頼はできるの?についてプロが解説いたします。無料で回収できるものは実際にあるのですが、条件があったりもします。さらに無料回収に関するトラブルに巻き込まれないためにも、事例などを参考にして回避してください。
不用品回収は条件によっては無料回収が可能
条件付きの無料回収
全てのものが無料回収出来るわけではありません。特に多いのは廃家電で、理由としてはジャンク品でも海外輸出などで再販できるものがあったり、家電製品に含まれる材料をスクラップとして換金することが可能だからです。エアコン、ミシン、ゲーム、パソコン、オーディオ、アルミタイヤ、など
冷蔵庫や洗濯機、テレビのような家電リサイクル品で3年を過ぎてしまい買取の値付けは出来ないけれど無料回収は可能な場合もあります。(最長は7年が目安)。基本的には動作することと、破損が無い物が対象です。※このようなサービスを提供しているのはローカルビジネスとして行っているショップが多く、全国規模で行っている会社やポータルサイトで運営しているところでは行っていない場合があります。
一般的な家財道具の中でも無料で回収できる場合はあります。再販価格が安いため買取としての値付けが出来ない場合に無料回収が出来るものあります。主に日用品や雑貨・食器など細かな物で、これらは日本国内で再販が出来なくても海外輸出で販売されることが多いです。このような無料回収は全ての不用品回収業者が出来ることでは無く、そのノウハウを持っている業者だけが出来ます。
地域限定の無料回収
回収費用をもらうのであれば遠方へも行くことが出来ますが、無料回収ということで回収地域を限定している場合があります。例えばですが、ポスティング広告で「廃家電無料回収」というのを見たことないでしょうか?配布されたチラシを家電品と添えて出すと当日無料回収してくれます。これは集団回収のやり方で、〇月〇日と日にち指定をして、その指定した地域のみで回収する方法です。無料で回収する代わりに効率よく集めることが出来ます。しかし頻繁には行っていないので、地域ごとに年に1度や半年に1度程度行われています。
リサイクル可能なアイテムに限定
再資源化ではなく、そのままの形でリユースリサイクルされるもので無料回収されているの物ではバイクやピアノなどもあります。原付バイクの場合は不動車であっても海外ブローカーは買い付けに来ています。回収業者は無料で集めても再販が出来ることでユーザーに還元している。ピアノも同じような仕組みですが、現在はヤマハやカワイのようなメーカーの3本ペダルであれば、古い物でも無料回収・もしくは買取が可能。それ以外のメーカーは有料なる可能性が高い
料金の追加の可能性
回収料金自体は無料でも作業費がかかるケースはあります。例えば交通費や搬出の作業費がかかる場合です。それ以外には2名作業で人手がいる場合もあります。完全無料ではありませんが、完全有料の回収費用と比べると価格は安くなるのと、再利用目的で引き取りされるということで、依頼者としてもゴミ廃棄にならないという気持ち的な負担が減るメリットがあります。
事前予約が必要な場合
無料で回収ということで業者もコストを抑えて運営しているため、当日回収など急な引き取りには対応できない場合があります。つまり「訳アリ」な安さとも言えます。そういったところを抑えて依頼をすれば無料回収もアリになります。
業者の確実性や信頼性を確認
無料回収を謳っていても「追加費用がかかった」と、騙されたと感じるケースも少なくありません。そのためには事前にその会社をリサーチしてみることが大切です。ネットだけの情報ではなく、実際にその会社に問い合わせをしてみる。どのような場合が無料で、費用がかかることはあるのかの確認です。何も確認をしないままで依頼をしてしまうと思わぬ誤解で費用が発生することがあります。
無料不用品回収を利用する際には、業者のウェブサイトや詳細を確認し、条件や注意事項を理解した上でサービスを利用することをおすすめします。
不用品回収の無料がなぜ出来るのかの理由
不用品回収が無料とされる理由はいくつか考えられますが、主な理由は以下の通りです。
1,再販やリサイクルの可能性
不用品回収業者は、回収したアイテムの中に再販やリサイクルできるものが含まれる場合があります。これらのアイテムを再販したりリサイクル業者に売却することで収益を得るできるため、その収益を元に無料の回収サービスを提供することがあります。
例えばですが1トンの鉄のスクラップを引き取りをした場合に、仮に1キロ30円で売却出来るとすれば30000円の利益になります。こうした利益を受け取ることが出来るので依頼者からの費用を無料にする仕組みです
それ以外にも例え故障していても中古品としての価値のあるオーディオであれば、それをスクラップで売るのではなく中古として再販が可能です。
2,廃棄物処理費用の削減
廃棄物を適切に処理をするというのは処理費用がかかります。再利用可能なもの再販し、処理費用削減の目的で無料回収しているケースもあります。引き取りするものの内容によって、処分費用よりも再販売価格が上回る内容の案件の時には無料で回収する場合もあります。例えば貴金属やブランド品などが多く含まれている場合に処理費用と相殺で引き取りをするケースです。
3,新規顧客獲得と宣伝効果
新規顧客へアピールするために、広告費用として無料回収している場合もあります。例えば将来的には有料でも初回のみであったりする場合や、良い口コミを広げるための宣伝として活用している場合もあります。1回だけ利用するにしても無料で回収してもらえるならお得ですね。
これらのことは全ての不用品回収業者に出来ることではありません。廃棄物収集をメインにしている業者ではすべてに費用がかかる場合があります。無料回収出来る業者の特徴はリユース・リサイクルに力を入れているところです。回収業者でも同じ様に見えて差があるので、その違いをしっかり見極める必要があります。
一般廃棄物収集の運搬業者
「一般廃棄物収集の運搬業者」とは、一般的な家庭や事業所から発生する生活ごみなどの廃棄物を収集運搬し、適切に処理やリサイクルを行う業者のことを言います。環境の影響を最小限に抑えながら、法律や規定に従って廃棄物を適切に処理しています。
市町村が一般廃棄物収集運搬の許可を与えるのですが、その地域は限られています。例えば東京23区内の許可であれば、23区外では許可を持っていても収集できません。
一般廃棄物収集運搬業者はリサイクル業者ではないので、リユースは行いません。回収するものすべてを廃棄物として扱い処理をするので、処理費用がかかります。
リユースが得意な不用品回収業者
「不用品」とは、現在の生活の中で必要とされていない物や品物を指します。全く使っていないか使用頻度が低い物。使われれる機会が少ないとは言え、全く価値が無いかと言えばそうでも無くて、不用品=廃棄物ではありません。
- 古い家具: 和タンス(着物)や婚礼タンスのような大型の家具は需要が少ないが海外輸出なら可能。時代家具やブランド家具はリユースされることがあります。
- 衣類:古着として価値の高いのはブランド品。ノーブランドでも買取りするショップは重さで査定するところがある。ウェスなどで衣類はリサイクルされるので、可燃ごみで処理はもったいない
- 家電製品:生活家電の場合、リユースが可能なのは7年が目安。ただしオーディオや無線機のようなものは故障していても査定可能な場合があるす。
- 本や雑誌:予定がない、またはすでに読み終わった本や雑誌がある場合、これらは不用品となる可能性があります。
- 装飾品: 興味を持たなくなった装飾品やインテリアアイテムは、不用品と考えられるが、これも他の誰かが見れば欲しいと思われる場合もあり、破損していなければ再利用は可能
- おもちゃや趣味の道具: 子供が成長して使わなくなったおもちゃや、趣味を変えたために使わなくなった道具などが不用品となることがあるが、これも破損していなければ再利用は可能
- 不要な文房具や日用品・生活雑貨: 生活雑貨でブランド品なら買取可能、日用品や文房具の査定は難しいが、海外輸出なら再利用が可能
リユースの知識を多く持った不用品回収業者というのはこういったことを理解したうえで回収をするので、ケースによっては無料回収が出来るのです。そのものの価値を知った専門家だからです。
無料回収を使った悪徳業者の事例
世の中には誠実に無料回収を行っていある会社も実際には多くあるのですが、「無料回収」を使って悪徳をしているケースもあり、どういった手口で行われているのかをいくつかご紹介しておきます。
拡声器業者の無料回収
軽トラックで街の中を走る回収業者がいますが、オーディオやミシンの後に、「そのほか何でも回収いたします」と言うところにすべてが無料だと勘違いしてしまうようです。それで対象外の物を依頼をすると費用がかかるパターンです。
てっきり費用がかからないものだと思い品物を渡してしまうと、「もう積んでしまったから費用がかかる」と請求される事例が多くあります。
チラシ業者の無料回収
身元がはっきりしない、会社の所在地や携帯番号しか書いていない業者も危険度は高めです。無料回収だと信じて依頼をすると「処分費用がかかる」と言われるケースがあります。さらにキャンセルをしようとしても断れずに費用を請求される事例も起きています。特に女性や高齢者が被害に遭っています。その理由としては訪れるスタッフが強面だったりして恐怖からお金を支払ってしまうのです。
から返金請求を使用としても所在が分からない会社なので泣き寝入りになることが多いです。
優良な不用品回収業者の条件とは
信頼できる不用品回収業者かの見極めは法順守をしているかです。まずは古物商の許可・一般廃棄物の許可や許可業者との提携がされているかがポイントです。しかし、不用品を全て廃棄として考える会社の場合はコスト高になる傾向です。不用品=不要品であり、ただ使わなくなったものはゴミや廃棄されるだけのものではありません。古い物でも価値のあるものは多くあります。つまり優良な不用品回収業者というのは優秀なリユース業者だと言えます。しっかりと仕分け分別を行い、再利用が可能な物はリユースをする。目利きの力があるかが大きなポイントです。
第二条の四 国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生品の使用等により廃棄物の再生利用を図り、廃棄物を分別して排出し、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
安心して依頼が出来る業者とは
安心して依頼ができる不用品回収業者は、信頼性が高く品質の良いサービスを提供しています。安心して依頼ができる業者の特徴をいくつか挙げてみました。
信頼性と実績
会社を長い期間にわたって営業して実績が多くある場合、その信頼性は評判になります。グーグルマイビジネスなどの口コミや評価など、他社の意見を参考にすることも大切です。
許可や資格
不用品回収の業務に関連する許可や資格を持っている業者は、専門スキルと知識を保持している可能性が高いです。リユース買取の場合は古物商の許可が必要ですし、完全な廃棄物の場合は一般廃棄物処理業者の許可が必要です。
許可の種類 | 特徴 |
一般廃棄物収集運搬 | 家庭から出る生活ごみの収集を主とした許可。それぞれの市町村から与えられる。与えられた市町村の許可地域のみで収集が可能。 |
古物商許可 | リユース・リサイクルを目的とし、売り買いをするための許可。この許可が無ければ販売をすることは出来ない。 |
産業廃棄物収集運搬 | 特定20品目で、会社から出る廃棄物を収集運搬する許可。家庭からの物は含まれない。 |
依頼の透明性
安心して依頼が出来る業者とは、料金など契約内容が明瞭ですシンプルで分かりやすくユーザーに提示していることが重要。逆に複雑にしているところは怪しく感じてしまいます。
作業後のアフターサービス:サービス提供後も問題が発生した場合に対応してくれる業者というのは安心感が増します。例えば回収し忘れていたものの対応であったり、作業後でも丁寧に対応するというのは重要です。
不用品に関する専門知識とコミュニケーション
回収する不用品をリユース・リサイクル・廃棄と適切に選別するための専門知識を持っていることが重要です。不用品に対して深い知識を持っている回収業者の場合は海外輸出の販路のノウハウもあります。さらにユーザーのニーズに対して適切なコミュニケーションスキルを持っているということも大切です。
適正な価格で回収
会社によって規模も違い不用品回収の相場が異なることがありますが、一定の相場から外れず公正な価格設定が行われているかの確認をしましょう。価格が安すぎる場合はサービスの品質や信頼問題があったり、追加費用の可能性があるため注意が必要です。
回収費用のパターン
基本料金+回収品費用 例えば基本料金が3000円の場合、タンスの回収費用が2000円であれば合計5500円(税込み)というように、少量の場合は個別計算で明確に価格を提示している。
トラック積み放題プラン 軽トラック、2トントラックなどで、それぞれのトラックで容量に合わせた料金体系。作業費・処分費の全てがコミになっているのが大きな特徴。
過去の実績や参考事例
回収業者がこれまでにどのような作業を行ったのかを確認し、その実績を参考にすることが大切です。
相見積り
複数の業者から見積り検討することで、価格やサービス内容を比較することで適切な選択ができます。
これらの要素を考慮し、信頼性が高く安心して依頼ができる業者を選ぶことが大切です。 レビューや評価・参考事例などを活用して慎重に選択することをおすすめします。
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投稿者プロフィール
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2007年の創業の神奈川県川崎市内のリサイクルショップ。不用品回収と買取を10年以上に渡り営業を行っている。豊富な経験と実績もある古物販売・リサイクル業の専門家。安心して依頼が出来る不用品回収サービスをモットーに誠実な営業を続けさせていただいております。
お譲りいただいた不用品はリユース・リサイクルの分別を行い、最終的に残るものは一般廃棄物許可業者に委託をして処理されています。
【古物商許可】神奈川県公安委員会第452520008296号
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