古い灯油の正しい捨て方、持ち越し灯油を環境に優しく安全な処分方法

ポリタンク

灯油の処分方法でお困りではありませんか?灯油は取り扱いに注意が必要な燃料です。この記事では、灯油を安全かつ環境に配慮して捨てるための正しい方法を詳しく解説します。ガソリンスタンドでの回収方法と依頼まで、知っておくべきポイントをまとめました。適切な処分で環境保護と安全を両立しましょう。

灯油の処分についての基本情報

灯油というのは油なので危険物扱いになります。そのため自治体では引き取りはしていません。処理をするにも適切な方法が必要です。

  1. 古くなる前に使い切る
  2. ガソリンスタンドへ持ち込み

手軽に出来る方法としてはこのようなことがあります。灯油を販売しているGSで予め確認しておき、ストーブを使うシーズンが終わった後に余っていたらガソリンスタンドで処理をしてもらうことをおすすめします。

お片付けチャレンジャー

灯油って使用できる期限はあるのですか?

リサイクル博士

灯油の使用期限には期限は無いのです。しかし灯油の劣化が始まると不完全燃焼を起こしたりと器具に危険が高まる。だから買ったその年で使い切るのがベストです。

お片付けチャレンジャー

灯油が古くなったかの判断はどうやって出来るのですか?

リサイクル博士

灯油は元々は白色をしている。それが劣化してくると段々と黄色くなってくるから、いつ購入したのか忘れてしまった時にはこれが劣化のサインだと思えば良いです。

お片付けチャレンジャー

1年以上経過した灯油は使用出来ますか?

リサイクル博士

古い灯油は使わないでください。灯油は正しく保管をしない限り徐々に劣化して成分が変わってしまいます。1シーズンで使い切ってしまいましょう。

処分に困る灯油

冬の暖房器具としてストーブやファンヒーターといったものが使われます。その燃料として使われるのが灯油ですが、一冬の間に使いきれず残ってしまい、翌年には新しい容器を買ってそこに新しい灯油を入れて、またそれが残ってしまい。溜まってしまっていることありませんか?

灯油の特性

灯油はガソリンや軽油といった化石燃料に比べると引火しにくいものですが、取り扱いには注意が必要です。軽油と同じようにポリタンクで保管できますが、ポリタンクの劣化によって漏れることもあります。(余談ですがガソリンの場合は揮発性が高く、引火しやすいのでポリタンクで保管はできません。金属製の携行缶に入れる必要があります)
何年も置いたままの灯油をストーブなどに入れる場合には故障の原因にも成りかねませんのでお勧めいたしません。

持ち越し灯油の危険性

持ち越し灯油というのは「不良灯油」と呼ばれ、使用すると不完全燃焼を起こし、二酸化炭素中毒になる危険性もあります。

国民生活センターが実験をしたレポートがあるのでご紹介しておきます。

どのような異常が起きるのか、実際に石油ストーブを使っての実験。

国民生活センター

主なテスト結果

  1. 直射日光の当たる屋外で保管した場合、灯油専用ではないポリ容器(白)に保管した灯油は約半月で変質が見られました。また、灯油専用ではないポリ容器(白)は紫外線透過率が高いことがわかりました。
  2. 変質灯油を石油ストーブに使用すると、給油タンク一杯分の量で、芯にタールが付着して火が着かなくなることや、緊急消火ボタンを押しても火が消えないことがありました。
  3. 変質灯油を石油ファンヒーターに使用すると、給油タンク一杯分の量で、点火できなくなり、刺激臭のする煙が出るようになりました。
  4. 水の入った不純灯油を石油ストーブに使用すると、油受け皿に水が残り内部がさびたり、芯が動かなくなったりしました。
  5. 水の入った不純灯油を石油ファンヒーターに使用すると、燃焼が不安定になりエラー表示が出て消火したり、内部がさびたりしました。
  6. 取扱説明書や本体などには、不良灯油の使用を禁止することや、使用してしまった場合の症状、解決策が表示されていました。また、不良灯油が原因の故障は保証期間内でも、有償修理となることが表示されていました。

引用:国民生活センター

ストーブのタンク内の灯油の抜き方

タンクが別々になったタイプであれば抜き取りも容易ですが、タンクが内蔵されているストーブの場合は最後まで使い切るのがベストな方法です。しかしうっかり忘れて残ってしまった場合はどうすれば良いか。まずはポンプを使ってストーブ内の灯油を出来るだけ抜きます。ポンプでは抜けないくらいの量になったら、新聞紙やキッチンペーパーなどを使って吸い取らせます。これは結構手間な作業なので、ポンプでしっかり抜くことが時短になります。

灯油の捨て方、処理方法

古くなってしまった灯油というのは使用すると危険だということがお分かりいただけたと思いますが、それではその古くなった灯油をどのように処理をすれば良いのかについてご紹介します。

お住まいの近くのガソリンスタンドで問い合わせをしてみてください。大半のスタンドで受け入れをしてくれると思います。ただし、ローリーによる移動販売車では量が多いと難しい場合もあるので要相談といったところでしょう。

灯油は適切な場所へ持ち込みすればきちんと処理することが出来るので 、決してどこかに流してはいけません。 引火すると火事の原因になりかねませんので絶対に止めてください。

Q、古くなった灯油の処理はどうすればいいのですか?

A、灯油を捨てる場合は、廃油処理が可能な最寄りのサービスステーション等での処分が必要になります。古くなった灯油の廃棄につきましては、フルサービスのサービスステーションに処分をご依頼ください。(地域により事情がことなりますので、ご利用いただいているお近くのサービスステーションにお問い合わせください。)

引用:コスモ石油 サービスステーションFAQ

ガソリンスタンドへ持ち込み

古くなった灯油を処理するのにはガソリンスタンドが最適です。ただしどこのスタンドでも引き取りをしてくれるわけではありません。灯油を保管できる施設を伴ったスタンドだけです。大手ガソリンスタンドのサービスステーションに事前に確認を取ってから持ち込みすると無駄が省けます。

エネオスやコスモ石油で古い灯油の処分

大手サービスステーションならコスモ石油やエネオスや昭和シェル石油やキグナスや出光といった会社があります。

ポリタンクごとガソリンスタンドへ持ち込みをして、容器ごと受け入れしてくれるGSもあれば容器だけ返却される場合もあります。

ただしすべてのガソリンスタンドで受付をしてくれるわけではないので、事前にスタンドへ確認をしてから持ち込みしましょう。購入時に「古い灯油の受け入れしているか」を確認すると良いでしょう。

灯油の処理費用について

ガソリンスタンドへ灯油を持ち込みした場合の処理費用ですが、スタンドによっても価格差はあるようです。高いところでは1リットル200円くらいしたりもします。平均。私の知っているところではポリタンクの中に少なく入っていても多く入っていても一つ500円でした。事前に問い合わせをしてから持ち込みするのが良いでしょう。

私がおすすめをしているのは「コスモ石油」です。なぜかというと、(サービスステーションによって違うかもしれませんが)費用がかからなかったからです。エネジェット(エネオス)でも店舗によってはお金かからないところありました。

参考

全国のコスモ石油サービスステーションで灯油が持ち込み出来るところ

コスモ石油サービスステーション検索

灯油を上手に使い切るための方法

冬季の暖房器具で使用する

ストーブやファンヒーターで使い切る

冬季に使う灯油ストーブやファンヒーターを活用し、灯油を使い切るように計画します。特に寒い日には暖房器具をフルに活用して、残りの灯油を消費することができます。灯油の使用量を計算して、シーズン終了までに使い切るようにするのが理想的です。

タイマー設定で効率的に使用する

暖房器具にタイマー機能が付いている場合、タイマーを設定して効率的に灯油を消費するようにします。朝晩の冷え込みが強い時間帯だけ使用するなど、無駄なく使い切る工夫をしましょう。

屋外で使用する灯油機器で利用する

キャンプやアウトドアで使用する

灯油を非常用ストーブに利用することで、災害時の備えとして役立てることができます。普段は使わないかもしれませんが、非常用ストーブを試運転し、灯油を定期的に使い切るようにします。

非常時用のストーブで使用する

余った灯油は、キャンプやアウトドアで使用するランタンやヒーターに使うことができます。特に冬季のキャンプでは、灯油ランタンや灯油ヒーターがあると便利です。これにより、灯油を効果的に消費できます。

灯油の自宅での一時保管方法

使わない灯油を処理するまでに一時的に自宅に置いておく場合には適切に対処する必要があります。

安全な保管

灯油を安全に保管するためには、直射日光を避け、通風の良い場所で保管しましょう。適切な容器を使用し、密閉して保管することが重要です。

保管場所の選定

子供やペットが触れない場所に保管し、火気のない場所を選びます。

灯油の処分で注意することについて

灯油の処理でやってはいけないこと

灯油は危険物です。家庭内のトイレや排水溝に流すことは出来ません。「凝固剤」として販売しているのは天ぷら用であったり、こぼれた油を処理するためのものであり、大量の灯油を固めるものではありません。仮に使っても引火性が高く非常に危険です。ですからこのようなアイテムは使用しないでください。

灯油の劣化とその影響と見極め方

灯油は時間が経つと劣化し、その品質が低下することがあります。劣化した灯油を使用すると、暖房器具の故障や効率低下、火災のリスクが高まるため、灯油の劣化について理解し、適切に管理することが重要です。灯油の劣化とその影響、劣化の見極め方について詳しく説明します。

灯油の劣化の原因は、灯油は空気中の酸素と反応して酸化し、徐々に劣化します。酸化は特に灯油が長期間保存された場合や、容器の密閉が不十分な場合に進行しやすいです。灯油は高温や直射日光にさらされると劣化が進みます。温度変化が激しい場所で保存された場合、灯油の品質が劣化しやすくなります。

そして、灯油に水分が混入すると、灯油の品質が低下し、燃焼効率が悪くなります。水分は結露や雨水の侵入、あるいは保管容器が劣化している場合に発生します。

劣化した灯油は燃焼効率が悪く、暖房器具の性能が低下します。結果として、部屋を暖めるのに時間がかかり、燃料の消費が増えることがあります。劣化灯油は不完全燃焼を引き起こす可能性が高く、一酸化炭素の発生リスクが増加します。一酸化炭素中毒は非常に危険であるため、不完全燃焼は避けるべきです。

灯油の劣化の見極め方

新しい灯油は通常、透明で淡い黄色や無色に近い色をしています。劣化した灯油は、酸化や不純物の混入により、色が濃くなり、黄褐色や茶色っぽく変化することがあります。色が変わった灯油は、劣化している可能性が高いです。

灯油の表面に水滴が浮いていたり、容器の底に水分がたまっている場合、灯油に水分が混入している可能性があります。これは灯油の劣化を示す明確な兆候です。水分が含まれている灯油は燃焼効率が悪く、機器を傷める原因となります。

一般的に、灯油は購入から半年以内に使い切るのが理想とされています。保存期間が長くなると、酸化が進みやすくなります。1年以上保存していた場合、灯油が劣化している可能性が高いため、慎重に状態を確認する必要があります。

灯油処分に関するよくある質問(FAQ)

灯油の処分に関するよくある質問(FAQ)を以下にまとめました。これらのFAQは、灯油を正しく、安全に処分するための疑問や不安を解消するために参考にしてください。

灯油はどのようにして捨てるべきですか?

灯油は通常のゴミとして捨てることはできません。使い切れなかった灯油や劣化した灯油は、専門の灯油回収業者に依頼するか、一部のガソリンスタンドで回収してもらうのが一般的です。事前に確認することが重要です。

灯油を下水道や川に流してもいいですか?

いいえ、灯油を下水道や川に流してはいけません。灯油は水質汚染を引き起こし、環境に重大な影響を与える可能性があります。環境保護のため、適切な方法で処分してください。

古い灯油を使っても問題ありませんか?

古い灯油は酸化や劣化によって燃焼効率が低下し、ストーブやヒーターなどの暖房機器に悪影響を与える可能性があります。特に1年以上経過した灯油は劣化している可能性が高いので、使用せずに適切に処分することをお勧めします。

劣化した灯油の見分け方を教えてください。

劣化した灯油は、色が濃くなる(黄褐色や茶色)、異臭がする(酸っぱい臭いや腐ったような臭い)、水分や沈殿物があるなどの特徴があります。これらの兆候が見られる場合は、灯油が劣化している可能性が高いです

自治体の収集サービスで灯油を処分できますか?

自治体の収集サービスで灯油を処分できません

灯油をガソリンスタンドに持ち込んで処分できますか?

一部のガソリンスタンドでは、灯油の回収サービスを提供している場合があります。事前にガソリンスタンドに問い合わせて、灯油の回収が可能かどうかを確認することが必要です。全てのガソリンスタンドが対応しているわけではないので、確認を怠らないようにしましょう。

灯油を処分するのにどれくらいの費用がかかりますか?

灯油の処分費用は、回収方法や地域によって異なります。ガソリンスタンドでの回収は無料の場合もありますが、自治体の廃棄物処理施設や専門業者に依頼する場合は、処分量に応じて費用がかかることが一般的です。処分費用は数百円から数千円程度が目安です。

灯油を安全に保管する方法を教えてください。

灯油は直射日光を避け、冷暗所に保管することが大切です。また、容器はしっかりと密閉し、火気のない場所で保管してください。長期間の保管は避け、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

灯油を他の人に譲っても大丈夫ですか?

灯油を譲ることは可能ですが、相手が安全に取り扱えるかどうかを確認することが重要です。また、灯油が劣化していないことを確認し、正しい容器に入れて安全に譲渡してください。

灯油を他の液体(ガソリン、オイルなど)と混ぜて処分しても良いですか?

いいえ、灯油を他の液体と混ぜることは非常に危険です。異なる燃料を混ぜると、化学反応を起こす可能性があり、火災や爆発のリスクが高まります。灯油は他の液体と混ぜず、単独で適切に処分してください。

劣化灯油をストーブで使うとどうなりますか?

劣化した灯油を使用すると、ストーブやヒーターが不完全燃焼を起こしやすくなります。これにより、ススや煙が多く発生し、一酸化炭素中毒のリスクも高まります。機器の故障や火災の原因にもなり得るため、劣化した灯油は使用しないことが推奨されます。


持ち越し灯油というのは期間が過ぎることで劣化してしまい処理にも困ります。使用する時には不完全燃焼を起こす可能性がありまので、使い残しの灯油がある場合はいつも灯油を買いに行っているガソリンスタンドにまず相談をしてみましょう。

その他の不用品処分

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不用品処分廃棄方法

投稿者プロフィール

株式会社コーモド
2007年の創業の神奈川県川崎市内のリサイクルショップ。不用品回収と買取を10年以上に渡り営業を行っている。豊富な経験と実績もある古物販売・リサイクル業の専門家。安心して依頼が出来る不用品回収サービスをモットーに誠実な営業を続けさせていただいております。
お譲りいただいた不用品はリユース・リサイクルの分別を行い、最終的に残るものは一般廃棄物許可業者に委託をして処理されています。

【古物商許可】神奈川県公安委員会第452520008296号