残置物撤去の費用相場を徹底解説!料金例と正しく処分する方法

残置物撤去は、引越しや退去後に不要なものを処分する際に必要になる作業です。家財道具やゴミが残ったままだと次の入居者を迎えられず、トラブルになることもあります。このページでは、残置物撤去の具体的な費用や、撤去費用を安く抑える方法、業者選びのポイントなど、依頼前に知っておくべき情報をわかりやすく解説しています。初めての方でも安心して依頼できるよう、残置物撤去の手順もご紹介します。

残置物撤去の基本情報

残置物撤去とは、賃貸物件や不動産物件の引越しや退去後に、前の住人や所有者が置いていった家具や家電、生活用品、ゴミなどの不要な物品(残置物)を処分する作業のことです。残置物があると新しい入居者が住むことができないため、物件の管理者やオーナー、次の利用者がスムーズに使えるようにするために行われます。

残置物の例

  • 家具: ソファ、ベッド、タンス、テーブルなど
  • 家電: 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビなど
  • 生活用品: 食器、衣類、本、装飾品など
  • ゴミや廃棄物: 使わなくなった日用品、壊れた家具、不要になった雑貨など

残置物撤去が必要になる場面

1. 賃貸物件の退去時

賃借人が賃貸物件を退去する際に、家具や家電、その他の私物を持ち帰らずに残してしまうことがあります。これらの残置物は、新しい入居者が住める状態にするために、オーナーや管理会社が撤去を行う必要があります。

2. 不動産の売却や相続後

物件を売却したり、相続した際に、前の所有者の私物が残っている場合があります。新しい所有者がその物件を有効活用するために、残置物の撤去が必要です。

3. 遺品整理

亡くなった方の住居で遺品整理を行う際、遺族が処分しきれないものや残された品物が残置物として扱われることがあります。こうした残置物は、専門業者が撤去を行うケースが多いです。

残置物撤去の流れ

1. 残置物の確認とリストアップ

まず、物件に残されている残置物を確認し、撤去すべき物品をリストアップします。家具や家電、ゴミの量や種類を把握し、それぞれの処分方法を計画します。

2. 業者への依頼

残置物撤去を自分で行うことが難しい場合、専門の撤去業者に依頼します。撤去業者が現場に来て、残置物の確認を行い、見積もりを提示します。

3. 買取やリサイクル出来るかの検討

残置物の中には、リサイクル可能なものや買取可能な家電、家具が含まれている場合があります。これらは業者に買取してもらうことで、撤去費用を一部相殺できることもあります。

4. 撤去作業

業者が指定した日に撤去作業を行い、残置物を全て物件から搬出します。場合によっては、清掃作業も行い、物件を綺麗に仕上げることができます。

「不用品回収」と「残置物撤去」のサービスで大きく違う点

「不用品回収」と「残置物撤去」はどちらも物品の処分に関わるサービスですが、対象物や利用シチュエーション、ニーズにはいくつかの大きな違いがあります。以下では、それぞれのサービスの違いと、シチュエーションごとにどのサービスが適しているかを解説します。

サービス内容の違い

残置物撤去

賃貸物件や売却された不動産で、前の所有者や入居者が放置していった家具、家電、生活用品などが対象。物件の引渡し後に発生することが多く、所有者が不明な物品も含まれます。残された物品の撤去、廃棄、物件の清掃など。特に退去時に残された大型の家具や家電、生活用品をすべて撤去し、空室に戻すための作業を伴います。状況によっては、不用品回収よりも大規模な作業が必要となります。依頼人としては、賃貸物件のオーナー、不動産業者、相続物件の管理者、遺品整理を行う遺族などが多い。

契約解除や相続に伴う場合が多く、手続きや所有者の確認が必要なため、準備に時間がかかるケースが多い。物件の規模や撤去する物品の量に応じて高額になることがあり、家財道具や生活用品の撤去・清掃・リフォームに至るまで幅広い作業を含むこともあります

不用品回収

一般家庭やオフィスで不要になった家具、家電、日用品、ゴミなどが対象。引越しや断捨離、リフォーム時に発生する不用品が中心です。家具や家電の回収・処分、ゴミの分別や搬出など。リサイクル可能な品物は買取や再利用されることもあります。引越しやリフォームなど、日常の生活シーンでよく利用されるサービスです。そして個人、企業、引越し時の利用者が多い。

不用品が発生したその場で回収してくれる業者が多く、即日対応も可能な場合があります。処分する物品の量や種類によって変動し、比較的低額な小型回収から、大型の家電や家具まで対応可能。

シチュエーションごとの違い

シチュエーション残置物撤去不用品回収
引越し時の不用品処分引越し後に前の住居者が家具やゴミを放置して退去した場合、オーナーが物件を空にして次の入居者を迎えるために撤去を行うケース。空き家や退去後の物件でよく発生します。引越しや転居に伴って不要になった家具や家電を処分する際に、個別に回収依頼をするケース。たとえば、使わなくなったソファや壊れた電子レンジを引越し前に処分したいときに利用。
賃貸物件の退去時賃借人が退去後に残された家具や生活用品を、賃貸オーナーや管理会社が撤去しなければならない場合。特に、ゴミや不要なものをそのまま放置して出て行った場合は、オーナー側が対応することになります。賃借人が退去時に自分で不用品回収業者を呼んで、使わなくなった家具や家電を処分する場合。引越し前に家電や大型家具の処分を依頼するシチュエーションです。
相続した物件の整理相続した家屋に大量の家具や遺品が残されており、一括して家全体を整理したい場合。遺品整理も含む大規模な残置物撤去が必要になることが多いです。すぐに処分したい少量の物品や家具・家電が残された場合。必要な物品は引き取った後、不要なものだけを少しずつ処分する場合に便利です。
オフィスや事業所の閉鎖大規模なオフィスや工場の閉鎖に伴い、デスクや大型の設備が放置されている場合。撤去物が大量で、広いスペースを一括で整理する必要がある場合に利用されます。事務机やパソコン、書類など少量のオフィス機器を処分する場合、個別の不用品回収が適しています。小規模なオフィス閉鎖や移転時に利用されます。
リフォームや家の売却時売却するために空き家や物件の中を一掃する必要がある場合。古い家具や残された生活用品を一気に片付けて、家全体を空にする場合に向いています。リフォーム中に出たゴミや資材、不要な家具を少しずつ処分したい場合や、売却前に手軽に不要品を片付けたいときに使われます。

ニーズごとの違い

残置物撤去の主なニーズ

  • 大規模な片付けや撤去作業が必要な場合、手間をかけずにプロに任せたい。
  • 賃貸物件や相続物件で、退去後に残された物品を一括して整理・処分したい。
  • 資産価値を保つため、残置物を撤去して物件を綺麗な状態に戻したい。

不用品回収の主なニーズ

  • 迅速に、少量の不用品を処分したい。
  • 引越しやリフォームの際、不要になった家具や家電を回収してほしい。
  • 買取やリサイクルが可能なものを売りたい。

残置物撤去にかかる費用

家財処分

撤去費用の計算方法

撤去物の種類と量によって非費用が変動します。ソファ、ベッド、冷蔵庫、洗濯機などの大きな家具や家電を含む場合は特に搬出が困難であるため、処分費用が高くなる傾向があります。テレビ、電子レンジ、衣類、食器などの小物は、量が多いほど費用が増加しますが、個別の費用は大型家具に比べて低めです。ゴミや生活廃棄物が多い場合、清掃費用も追加されることがあるため、トータルコストが上がる場合があります。

作業の難易度と人件費も要因の一つです。エレベーターが使えるか、階段作業が必要かによって費用が変動します。エレベーターなしの物件や、狭い階段での搬出作業は手間がかかるため、追加料金が発生することが一般的です。作業員の人数や作業時間によっても費用が変わります。通常、1人あたりの作業員がかかる費用は1日あたり10,000円〜20,000円程度が相場です。

撤去された物品は処分費用がかかります。処分方法には、リサイクル可能な物品のリサイクル費用や、一般廃棄物としての処分費があります。リサイクル家電(家電リサイクル法対象)エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどは、法に基づくリサイクル料金が発生します。

  • 冷蔵庫: 5,000円〜7,000円
  • 洗濯機: 3,000円〜5,000円
  • エアコン: 3,000円〜6,000円
  • テレビ: 2,500円〜5,000円

民間の処分業者に依頼する場合、重量や体積によってトンあたりの処分費用が発生します。

計算方法としては、作業費+人件費(運搬費)+処分費用=支払い総額 となります。

残置物撤去費用相場の具体例

残置物撤去の費用相場の比較、首都圏 vs 地方

残置物撤去の費用は、地域や撤去する物品の量、作業の難易度によって異なります。首都圏と地方では、作業費用や人件費、業者の競争率などの影響で費用が異なるのが一般的です。ここでは、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)と地方の残置物撤去費用の相場を比較して説明します。

首都圏の残置物撤去費用相場

一般的な相場

  • 1R(ワンルーム)〜1K: 30,000円〜50,000円
  • 1DK〜1LDK: 60,000円〜100,000円
  • 2LDK〜3LDK: 150,000円〜250,000円
  • 4LDK以上: 250,000円〜400,000円

費用に影響する理由

  • 首都圏では人件費が高く、特に東京23区内などではこの影響が大きいです。都心部においては、他の地域よりも高めの価格設定がされています。
  • 首都圏では駐車場料金や交通費が加算されるケースも多く、特に都心部ではこの費用が嵩むことがあります。
  • 狭い住宅やエレベーターがない建物での作業が難しい場合は、追加料金が発生することもあります。

2. 地方の残置物撤去費用相場

一般的な相場

  • 1R(ワンルーム)〜1K: 20,000円〜40,000円
  • 1DK〜1LDK: 50,000円〜80,000円
  • 2LDK〜3LDK: 120,000円〜200,000円
  • 4LDK以上: 200,000円〜350,000円

費用に影響する理由

  • 地方では、一般的に人件費が安いため、全体的に首都圏よりも安価な設定がされています。
  • 駐車場料金がかからない、または低額なことが多く、作業のしやすさが反映され、都市部よりも安価な場合が多いです。
  • 地方では競合する業者が少ないため、業者による料金設定が首都圏よりも安定していることがあります。

首都圏と地方の費用比較まとめ

項目首都圏の相場(円)地方の相場(円)
1R〜1K30,000〜50,00020,000〜40,000
1DK〜1LDK60,000〜100,00050,000〜80,000
2LDK〜3LDK150,000〜250,000120,000〜200,000
4LDK以上250,000〜400,000200,000〜350,000

費用に影響するその他の要素

1.撤去する物品の種類と量、大型家具や重い家電が多いと、作業が難しくなるため費用が上がることがあります。また、大量の残置物がある場合は、追加の人員が必要になるため、その分費用が増加します。

2.廃棄物の処理方法、エアコンや冷蔵庫などのリサイクル家電は、法的に正しい方法で処分するためのリサイクル料金が発生します。これらの料金は、首都圏・地方問わず、家電リサイクル法に基づいて費用が加算されます。

3.清掃サービスの有無、撤去作業後に部屋を清掃する場合、追加の清掃費用が発生します。首都圏ではこの清掃料金も高めに設定される傾向があります。

4.作業日程の指定、急な撤去依頼や夜間作業、休日に作業を依頼する場合、追加料金が発生する可能性が高いです。首都圏では、これらの要素が費用に大きく影響することが多く、費用が割増しになることがあります。

コストを抑えるためのポイント

1.複数の業者から見積もりを取る

首都圏でも地方でも、複数の業者に見積もりを依頼することで、適正な料金でサービスを利用できる可能性が高まります。しかしあまり相見積もりをし過ぎることでサービスの低下にもつながることがあるので、過度な値段交渉は避けるべきです。

2.買取可能な品物の有無

リユースリサイクル出来るものが含まれていると、撤去費用の一部を買取額で相殺できる可能性があります。

3.自治体の粗大ゴミサービスを利用する

業者に依頼する前にまずは自治体の回収サービスを確認することで、コストを抑えられます。

空き家対策の補助金

空き家

空き家の残置物撤去の場合には補助金を利用できる場合もあるので、補助金制度に合致するかをまずは確認するのが良いでしょう。

空き家問題が深刻化しており、各自治体や国からさまざまな空き家対策に関する補助金や支援制度が提供されています。老朽化した空き家の解体を行うために、解体費用の一部を補助する制度です。空き家が老朽化すると、倒壊の危険性や防災上の問題が発生するため、これを解消するために補助が支給されます。

国土交通省空き家対策

残地物撤去業者選びのポイント

信頼できる業者の選び、悪徳業者に注意することが大きなポイントとなってきます。ネットでの会社の評判であったり、創業年による豊富な実績があるかの確認。買取をする場合には、古物商の許可を持っている。廃棄物に関しての許可の有無をチェックすることで安心して依頼することが出来ます。

その他に会社の選び方としては、ホームページが自社で運営されているかということも大切です。自社で運営をして、依頼を請けているところは見積もりに対しても柔軟に行うことが出来ます。

中間マージンがカットされて、価格的にも良心的な見積もりを出してもらえるケースがあるからです。

自治体サービスとの比較

残置物撤去を処理する場合には、民間の業者に依頼をすべきか、それとも自治体のゴミ収集に依頼すべきかを検討する必要があります。

自治体サービスと民間業者の比較まとめ

項目自治体サービス民間業者サービス
費用非常に安価(500円〜数千円/アイテム)高額(30,000円〜150,000円/トラック単位)
作業負担自分で搬出する必要がある業者が全て搬出してくれる
対応範囲粗大ゴミ・生活ゴミが中心幅広いアイテム(家具、家電、特殊廃棄物)
回収スピード回収日が指定され、即日回収は難しいことが多い希望日に迅速に対応可能
買取対応なし買取可能(買取価格を費用から相殺できる)
信頼性公的機関が運営、信頼性高い業者によって品質が異なるため、業者選定が重要

【残置物撤去における選択基準】

自治体サービスが適している場合

  • 自治体のサービスは非常に安価で、少量の不用品や特定の粗大ゴミを処分する際に最適です。
  • 小型家具や持ち運び可能な家電であれば、自治体のサービスを利用してコストを抑えるのが良いでしょう。

民間業者が適している場合

  • 不用品の中に価値のあるものがあれば、買取によって撤去費用を抑えられるため、民間業者の方がメリットがあります。
  • 自治体サービスでは対応しきれない量の不用品がある場合、民間業者が最適です。特に、搬出作業が難しい場合に便利です。
  • 時間がない、引越しや退去が迫っているなどの理由で、迅速な対応が求められる場合は民間業者の利用がおすすめです。

残置物撤去の正しい進め方

残置物撤去は、物件の引渡しや賃貸契約の終了時に必要になる作業です。撤去を円滑に進めるためには、計画的に手順を踏むことが重要です。以下では、残置物撤去を正しく進めるための手順を解説します。

1.残置物の確認とリストアップしましょう

まず、物件内に残されている家具や家電、生活用品、ゴミなどをすべて確認します。どの物品が残置物に該当するか明確にし、残すべきもの(例えば、所有者が取り戻す予定のもの)がないか確認します。撤去対象となる残置物をリストアップし、それぞれの処分方法(買取、廃棄、リサイクルなど)を考えます。リストを作成することで、作業の見通しが立ちやすくなります。

2.撤去作業の実施

業者と打ち合わせをして、撤去作業のスケジュールを決定します。引越し日や契約終了日などに合わせて、適切なタイミングで撤去が完了するように調整します。撤去作業が始まる際は、できれば作業に立ち会い、業者がリストに基づいて正確に撤去を行っているか確認します。不明な点があればその場で確認できるよう、現場でのコミュニケーションを取ることが重要です。

3. 清掃と最終確認

残置物撤去後、物件内が散らかっていることが多いので、必要に応じて清掃作業を行います。賃貸契約の終了時には、物件を綺麗な状態で引き渡すことが求められるため、清掃は重要です。全ての残置物が撤去され、部屋が適切に片付けられているか最終確認を行います。不足や追加の撤去が必要であれば、その場で業者に相談します。

4. 支払いと書類の確認

見積もりに基づいた料金を業者に支払います。追加料金が発生していないか、明細をしっかり確認し、領収書を受け取ります。


残置物を勝手に撤去して良いのか?

トラブル

マンション・アパートオーナーや管理会社が残置物撤去を進める際には、法的な注意点を理解し、正しい手続きを踏むことが重要です。無断で残置物を撤去したり処分したりすると、所有権を侵害し、法的トラブルに発展するリスクがあります。以下では、残置物撤去に伴う重要な注意点と法的要件を解説します。

1. 残置物とは?

残置物とは、賃借人(借主)が退去した後に、部屋に残された家具や家電、日用品、ゴミなどの物品を指します。これらは本来であれば、退去時に賃借人が持ち出すか、処分するべきものですが、何らかの理由で放置されることがあります。

残置物を勝手に撤去してはいけない理由

残置物は、退去した賃借人が所有権を持っている財産です。たとえ物件内に放置されたものであっても、勝手に処分することは賃貸人(貸主)や管理会社には認められていません。所有権の侵害としてトラブルや法的責任が発生する可能性があります。残置物は賃借人の所有物であり、勝手に処分すると不法行為に該当する可能性があります。賃借人がその物品を取り戻す権利を有しているため、無断で処分すると賠償請求されるリスクがあります。

残置物を撤去するための正しい手順

残置物を撤去する前に、まずは退去した賃借人に連絡を取ることが必要です。賃借人に対して、残置物の撤去依頼通知を送付し、指定した期限内に物を取りに来るよう促します。通常、書面で通知を送り、残置物を撤去するよう正式に依頼します。通知は記録が残る形で送付することが推奨されます(書留や内容証明郵便など)。賃借人に一定期間(通常は1週間から1カ月程度)の引取期限を設け、その間に物品を引き取るよう通知します。

賃借人が応じない場合

賃借人が連絡に応じない場合、最終的な通知を内容証明郵便で送ります。この通知には、引取期限を過ぎた場合に物品を処分する旨を記載し、法的な手続きを進める意志を伝えます。賃貸借契約書に残置物に関する取り決めが記載されている場合、契約内容に基づいて処理します。例えば、契約書に「残置物は賃借人が取り戻さない場合、賃貸人が処分できる」という条項があれば、その通りに処分が可能です。

撤去・保管・処分費用の負担について

残置物の撤去や保管にかかる費用は、賃借人に請求できるケースがあります。たとえば、賃貸借契約書に「退去時に残置物があれば、その撤去費用は賃借人の負担とする」と明記されている場合、賃貸人が撤去した後、その費用を請求できます。

残置物を勝手に処分する例外

賃貸借契約書に、「残置物が放置された場合、賃貸人が自由に処分できる」といった条項が含まれている場合、契約に基づいて残置物を処分することが可能です。ただし、契約の範囲内で処分を行う必要があり、通知を行ってから処分するのが安全です。

撤去処分費用の負担について

残置物の撤去や保管にかかる費用は、賃借人に請求できるケースがあります。たとえば、賃貸借契約書に「退去時に残置物があれば、その撤去費用は賃借人の負担とする」と明記されている場合、賃貸人が撤去した後、その費用を請求できます。

衛生上の理由や安全性の問題がある場合(腐敗した食べ物や危険物などが残置物として放置されている場合)、例外的に早急な対応が求められることもあります。この場合も、事前に賃借人に連絡し、記録を残すことが重要です。

残置物撤去に関するよくある質問(FAQ)

残置物とは何ですか?

残置物とは、賃貸物件や不動産の引渡し時に、前の居住者や所有者が持ち帰らずに放置していった家具、家電、生活用品、ゴミなどの物品のことを指します。これらの残置物は、物件の新たな利用や入居を妨げるため、撤去が必要です。

残置物を勝手に処分しても良いですか?

残置物は前の所有者の財産であるため、無断で処分することは法律で禁止されています。所有者に連絡し、回収のための通知を送付するなど、適切な手続きを経てから処分することが必要です。

残置物撤去の費用はどれくらいかかりますか?

撤去費用は、撤去する物品の量や種類、作業の難易度によって異なります。軽トラック1台分の撤去費用は30,000円〜50,000円、2トントラック1台分の撤去費用は80,000円〜150,000円が一般的な相場です。また、リサイクル家電や特殊処分が必要な物品は、別途リサイクル料金がかかります。

撤去する際に、所有者にどのように通知すれば良いですか?

残置物を撤去する前に、所有者に書面で通知する必要があります。通常は、内容証明郵便で通知を送ることで、記録が残るため、後のトラブルを防ぐことができます。通知には、引取期限や撤去に関する情報を明記します。

撤去物の中で買取可能なものはどうすれば良いですか?

撤去物の中に、リサイクル可能な家具や家電、価値のある物品が含まれている場合は、リサイクルショップや買取業者に査定を依頼することが可能です。買取額を撤去費用から差し引くことで、全体の費用を軽減できる場合があります。

自治体のサービスと民間業者の違いは何ですか?

自治体のサービスは費用が安く、主に粗大ゴミや家電の処分に利用されますが、利用者が自分で物品を搬出する必要があります。民間業者は、全ての作業を任せられ、迅速な対応が可能ですが、費用は自治体のサービスより高額になります。

残置物を撤去するのにどのくらいの時間がかかりますか?

撤去にかかる時間は、撤去する物品の量や作業条件によって異なります。通常、1日で完了するケースが多いですが、2LDKや3LDKの大きな物件では、複数日かかる場合もあります。業者に依頼するときには、事前に作業日程を確認しましょう。

家電リサイクル法に基づく家電品はどう処分されますか?

エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの家電リサイクル法に基づく製品は、適切なリサイクル処分が必要です。リサイクル料金が別途かかり、民間業者に依頼する場合はリサイクル料金が見積もりに含まれることが多いです。

撤去業者はどのように選べば良いですか?

撤去業者を選ぶ際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者が古物商許可や廃棄物処理業の許可を持っているか確認し、口コミや評判をチェックすることが推奨されます。複数の業者から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較するのも良い方法です。

撤去後、物件の清掃はどうすれば良いですか?

多くの残置物撤去業者は、撤去作業に加えて、簡単な清掃サービスも提供しています。汚れがひどい場合や、特殊な清掃が必要な場合は、別途専門の清掃業者に依頼することが必要です。物件を引き渡す前には、きれいな状態にすることが求められるため、清掃も重要なステップです。

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不用品トラック積み放題プラン

不用品回収・買取の流れ

4つのSTEP

STEP
01

お問い合わせ

まずはお電話かメールでどんな不用品回収を希望されているかご相談ください。

STEP
02

査定・お見積もり

概算見積もりや査定について回答させていただきます。現地見積もりのご案内。

STEP
03

ご予約

お見積もり後に、金額にご納得いただけたらお引き取りのご予約ください。

STEP
04

お引き取り

ご希望のお日にち、時間帯を調整してお引き取りにお伺いいたします。

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投稿者プロフィール

株式会社コーモド
2007年の創業の神奈川県川崎市内のリサイクルショップ。不用品回収と買取を10年以上に渡り営業を行っている。豊富な経験と実績もある古物販売・リサイクル業の専門家。安心して依頼が出来る不用品回収サービスをモットーに誠実な営業を続けさせていただいております。
お譲りいただいた不用品はリユース・リサイクルの分別を行い、最終的に残るものは一般廃棄物許可業者に委託をして処理されています。

【古物商許可】神奈川県公安委員会第452520008296号